Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

5月4日 鴨川を散歩する

 早朝に鴨川を散歩する。雑草といわれる草花はなく、どの花々にも名前がついているが、私はそれほど多くの名をしらない。草花の名前は、結構子どもの頃に覚えたものが多い。誰かと一緒に田んぼの土手や、河原を歩いていて覚えたものだ。
 今年もまた春がめぐりきて、土手にかわいいさまざまな花々が顔をだしてきた。爽やかな気分に足も軽やか。木の間にてんとう虫を見つけて嬉しくなる。
 北原白秋の「土手のすかんぼ ジャワさらさ・・・・」と口ずさみながら、すかんぽを眺めながら歩く。
 土手のすかんぽ、 ジャワ更紗。 昼は蛍が ねんねする。 僕ら小学 尋常科。今朝も通って またもどる。すかんぽ、すかんぽ、川のふち。 夏が来た来た、 ド、レ、ミ、ファ、ソ。

 いまは、「僕ら小学 一年生」と歌うらしい。尋常科や尋常小学校という言葉はいまはないので、「一年生」となるのもしかたがないが・・・・

 私は子どもの頃に、すかんぼのことを、いたどりと呼んでいた。スカンポは、なかが「すかすか」だからだとか、いたどりの「すっぱさ」がなんとなく、「すかんぽ」なんだと思っていた。春になると学校の帰り道に、イタドリをとって口に含んだり、ナズナで遊んだりした。なんとなく上級生から教わり、食べれる草花と食べてはいけないものを知っていた。

 山吹の花が満開。「七重八重花は咲けども山吹の(実)みのひとつだになきぞかなしき」(後拾遺集醍醐天皇の皇子・中務卿兼明親王)を太田道灌の山吹伝説を思う。

 菜の花が鴨川の中州や淵に満開。春の花の色は黄色が多いのはなぜだろうか。てんとう虫も静かに新緑の葉のなかで、のんびりと休んでいた。