Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

4月22日(金)仁和寺の観桜

 仁和寺の桜を観に行く。みごとな遅咲きの桜に出会えた。10数年前に立命館大学で非常勤講師をしていたころは、よく見に行っていたが、ここしばらくは行く機会がなかった。桜の木はあまり高くなく、地面を覆うように、桜の傘のようになっているが、桜の花びらが大きく、密集しているので、まるで牡丹桜のようにもみえる。
観光客の多くは平日でもあることから、かなりの年配の方たちだ。私ももちろんそのうちの一人。
せっかくお弁当をもってきたのに、あいにく雨が振り出し、仁和寺の境内でお弁当を広げる場所がみつからなかった。家に帰ってお弁当を食べることにした。
 ちょうど四日市から遠足にやってきた、高校三年生の男子3名が、金閣寺までどれくらい時間がかかるのかを尋ねていた。歩いて40分。雨のなか、お金も時間もなく金閣寺まで行かなければならないので、困惑していた学生を車で送ることにした。京都の人は親切だと、大感謝される。来年は京都の大学生になってはどうかとすすめると、「勉強がたらん」という。これからまだ十分時間があるので、がんばれと発破をかけると、もぞもぞと答えていた。いい出会いだった。若い人はいい。大きな可能性を持っているから。
私は、この年になって、毎年桜を待ち望んでいるのは、いつまで桜が観れるのかという不安感よりは、今年も桜が観られたと感謝する気持ちにさせてくれるからかもしれない。