Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

3月21日 卒業式に思う

 卒業式。4年間の学業を終了したことを記念する日である。ゼミ生の中には一人留年が決まったので、8名のゼミ生が卒業する。うち3人は就職が決まっているが、あとの5人は就職先がない。そのうち3人が専門学校に進学するという。私たちの大学で学んだことを生かせる場がないとすれば、とても悲しいことだ。専門学校で即就職に役立つ専門的技術を身につけてから、就活をするという。あとの2人はいま就活真っ最中。毎日のようにハローワークに出かけて、面接試験を受けまくっている。
 すでに就職が決まった学生は、4回生の前期に80社の面接を受け、内定をもらったのは2社だけだったという。就職氷河期といわれているが、企業は新入社員を必要としているはずだ。企業は、派遣社員、アルバイト、契約社員など、さまざまな労働形態を理由に低賃金で社員を雇い、企業の都合でいつでも首が切れるというシステムが定着しつつある。若い人たちが、労働市場からはじき飛ばされて、将来設計を立てることができないのは、なんとも辛いことだ。