Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

2月20日 城南宮に梅と椿を観に行く

日曜日の朝は大原の朝市から始まる。少し寒さが和らいだとはいえ、大原はまだマイナス2度。早朝のせいかもしれない。いつもよりは出店も少なく、いつものおばさんの顔が見えないのはちょっぴり寂しい。
先日、城南宮の観梅のニュースがあった。梅が観頃だというので、10歳の孫を誘ってでかけることにした。母親が忙しいというので、孫はJR湖西線の唐崎駅から山科駅まで一人で来ることになった。山科の駅前で待ち合わせる。
孫いわく、「心臓がぱくぱくした」だったらしい。先日買ってもらった携帯電話を胸にぶらさげ、母親と連絡をとりながら、2駅先の山科駅までやってきた。初めてのお出かけ。
 京都東から名神高速道路にのり、わずか10分で京都南まで行き、そこから1分ほどのところに城南宮がある。この地は、奈良から京都に遷都されたときに、平安京の表玄関となる場所だった。平安時代の末期に白河上皇によって建立された城南離宮で、ここから院政がひかれた。優雅な生活に興じていたことがしのばれる庭園は、今の時期には梅と椿がここを訪れる人を楽しませてくれる。城南宮は方除け神社として知られるので、以前に来たことがあるが、この庭園は初めてだった。椿はジャパニーズ・ローズと呼ばれ、ヨーロッパでも多くの人びとに愛されている。椿の花は開花後に花が地面に落ちるので、武家には植えないとされているが、茶花としてはしては欠かせない花だ。私は好きな花のひとつ。梅も寒さを生き延び、春の日差しの中優雅に咲き誇る。そんな可憐さと健気さが好きだ。
源氏物語に多くでてきた花ばなが、庭の合間に説明されているので、遠い昔に引き戻された気分で、当時の歌人たちが愛でた花々に出会えて嬉しかった。
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