Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

12月4日、神戸ルミナリエを見てきました。

 12月2日から始まった神戸ルミナリエ2010を見に行った。13日までなので、何とかしてみたいと思った。1995年1月17日未明に神戸、明石を大地震が襲った。一瞬にして多くの人びとが命を失った。私はちょうどその日は、南アフリカヨハネスブルクで過ごしていた。前日の娘の誕生日には、南アフリカから京都に電話をかけた。娘は、「本来なら、明日の朝大阪に戻ってくる予定だったが、少し早く帰ってきた」と言っていた。私はともかくもお「お誕生日おめでとう」と声をかけた。
 翌日朝7時(現地時間。7時間の時差)に南アフリカの友人たちが、朝のニュースを見て私に電話をしてきた。私はテレビがなかったので、大慌てで友人の家に駆け込み、テレビで放映される神戸の震災の模様をみて、唖然とした。阪神高速道路の橋桁が落ち、カーブをなして道路が下の道路に垂れ下がっていた。
 そうこうしていると、京都にいる家族から電話があり、みんな無事であることを知った。神戸出身の私には大きなショックだった。3月末に帰国して神戸の街を歩いてみて、震災のひどさを実感した。
 一瞬にして命を奪われた人びとを鎮魂する神戸ルミナリエの光は、一人ひとりの命の明かりのように思えた。静かにルミナリエの下を歩くと、厳かな鎮魂歌が聞こえてきた。このルミナリエの灯火を消さないことを祈った。