Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

オリンピックの陰でなにが

 羽生結弦宇野昌磨は金と銀のメダルをとった。ともにすばらしい演技だった。羽生は試合後のインタビューで足が完全に治っていないことを明かした。試合前は頑なに足の状況を語らなかった。語ることで弱みを見せたくなかったのだろう。同情もされたくなかったのだろう。言い訳にしたくなかったのだろう。痛み止めを服用しながらの演技だったそうだ。いつも自己に打ち勝とうとする姿がいたいけない。そこにある彼の人生観はあまりにもストイックだ。宇野昌磨も見事だった。威張らず、おごらず、真摯に練習の成果と繰りかえす。勝負の世界の厳しさを謙虚に受け止めている姿が健気だった。

 それにしても羽生と宇野の演技を何度もどのテレビも放映する。政府は重要なことを次々決定している。高齢社会対策大綱」を閣議決定したという。年金は70歳からとなるという。元気な「高齢者」はいつまでも働き続け、医療や介護が必要ない人が増えているというデータから割り出したものらしい。老齢になり、安心して暮らせる社会設計ではないように思う。

 18日のラジオ日本の番組に登場した石破茂氏は、安倍首相を真っ向から批判したと朝日新聞デジタル版が伝えている。憲法9条の問題、消費税増税増税分を教育無償化にあてる問題にしても、安倍首相は自民党内の議論を無視して、勝手な独善的で思いつき案を述べていると批判した。安倍首相は誰の意見も聞かないで、私利私欲で発言し行動しているとしか思えない。森友、加計問題にしても誰も安倍首相をたしなめることはしないで、むしろひた隠しに問題の沈静化を図ろうとする。政府は全員が確信犯的共謀罪を犯しているとしか思えない。

冬季オリンピックのニュースばかり

 毎日、どこのチャンネルでもオリンピックのメダルのことばかりが放映される。メダルの色にはなぜそれほどこだわるのか。金でも、銀でも、銅でも、世界の頂点にいることに変わりがないのに、ランク付けをして選手を追い込む。メディアがそれを煽り立てる。オリンピックが国威高揚と国どおしの争いになっているのがすごく嫌だ。

 フィギャースケートの羽生選手への異常なほどの報道には辟易する。羽生自身にも、世界の王者という意識を持たせ、失敗を許せないほどの勢いだ。確かに先の大会では世界新記録をだした。すばらしいことだ。だが、同じ位置、もしくはそれ以上の記録を期待する。今日から羽生の試合が始まる。どうなることやら。

 火曜日にお習字のお稽古にでかけた。中国の千字文にある、存以甘棠(そんいかんとう)を書いた。後には去而益詠がつづく。意味は周の武王の弟の召公は常に甘棠(あまなし)の木の下に座って、民衆の声を聞いたとされる。そのように、偉大な施政者は木の下で民の声を聞いたように甘棠の木をもってその偉大さを図り、その偉大な施政者の死後もその木の下で、その徳を偲ぶということのようだ。

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 日頃、文章を書くときは、コンピュータのキーボードを指で叩いて、でてくる文字は機械化されたきれいな文字が並ぶが、こうして筆をもち、静かに漢字を書くという時間が楽しい。

 

 

2月15日 南アフリカ社会は動くか

 2月15日、南アフリカの大統領ジェイコブ・ズマがようやく大統領職をおりた。この何年もの間、彼はさまざまな政治腐敗を臆せずやってきた。2015年に財務大臣を罷免してまで、大統領は不正を働いてきた。レイプ裁判では、彼の政治力を利用して、女性を貶めた。一夫多妻制を標榜し、自宅に莫大なお金を投入して御殿を築き上げた。こうした個人的なことよりは、彼はアパルトヘイト時代はマンデラらと同じく、反アパルトヘイトの闘士として戦ってきたが、そのことがいつまでも「民衆の味方」のお墨付きを得ているわけではない。1994年に南アフリカ民主化したが、この24年間の間にはさまざまな問題が未解決のままで、ズマが大統領担って以来、民衆の不満や怒りが爆発していた。ズマ大統領の辞任は遅すぎた。シリル・ラマポサが大統領に就任した。

 ラマポサは昨年のANCの全国大会で議長に選出された。ANCは第1党なののでその議長は必然的に大統領になるが、なかなかズマ大統領はその席からおりないでいた。ラマポサはアパルトヘイト時代には、全国鉱山労働者組合の議長をつとめた。マンデラの信頼も厚く、彼の後継者として望まれたが、実業界に入っていった。最近ではズマ政権のもとでは副大統領として政治の世界での活躍を期待されていた。

 ズマ大統領はこれからさまざまな政治腐敗のつけが回ってくるはずだ。ラマポサの政治手腕に期待したい。

 

 一歩も外に出なかったこともあり、パンを買い忘れていたこともあり、しばらく眠っていたパン焼き機が久しぶりに登場した。夜に材料を入れて、予約時間を設定するだけでいい。朝には焼きたてのパンができていた。久しぶりに食べる自家製のパンはどこのよりも美味しい気がした。写真は半分を食べた残り。いつもはシンプルなフランスパン(強力粉と水と塩とバター)を作るのだが、今回は、強力粉、水、牛乳、砂糖、バター、塩を入れた、普通の食パンだった。フランスパンよりは少ししっとりしている感じだった。

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 小物を整理するのに、紙箱を使っていたが、なんとも殺風景なので、紙箱に布を貼り付けた。私の趣味の袋作りのために買っておいたり、母から譲り受けたものとかいろんな布があるので、それらの中から選んだ。部屋の隅におしゃれに収まっている。

2月8日 あっという間に時間がすぎた

この一週間、アフリカ文学研究会のホームページ作りにあけくれた。リンクを貼ったり、ファイルを入れ替えたり、PDFファイルを圧縮したりと細かな作業をつづけた。

私のやり方はまったく、原始的なやり方で、htmlで書いた文章をサーバーに入れたり、出したりしながらの手作業だ。時間が経たないとリンクをきちっとはってくれないので、じっと辛抱強く待つしかない。

 PDFファイルは容量が重たいので、これをなんとか圧縮する方法はないかとネットで調べる。ほとんどが課金制のソフトしかないことに気づき、お金を払うことにした。最近の傾向として、ソフト使用料は毎月の課金となる。現実には毎月使わないのにと思うと、なかなかソフトを購入する気にはならなかった。だが、時間的余裕もなく、手作業でできるようなものではないので、アメリカで発売されている smallpdfというのを購入した。3日間悩んでいた件は一瞬にして解決した。

 ネットでこのようなソフトを買うことに躊躇したのは、最近私のヴィザカードの番号がネット上で流出し、悪用されているとの連絡を受け、ヴィザカードを変えたばかりだった。海外ではヴィザカードをよく使うし、ネット上での購入はほとんどがカードで決済される。最近、ネット上で取引される電子マネーが詐欺にあい、多額のマネーが略奪された事件があった。私にはわからない世界だが、クレジットカードの番号をネット上で入力するだけで、ソフトがダウンロードできたり、音楽が聴けたりする。その背後では危険な世界が展開するが、自宅にいながら、何でも手に入れることができる。危険がいっぱい迫っているが、ものを買う感覚や楽しみが薄れてきている。これでいいのだろうかと思う。

アフリカ文学研究会のOnline雑誌の編集作業

1月末発行のアフリカ文学研究会のon-line雑誌MWENGE No.44の編集に手間取っている。これまで15年も作業をしながらも、今回はうまくいかない。なぜなのかいろいろ考えあぐねている。一番大きな問題は、FTPでファイルを転送するのだが、いままで使っていたFtcheはゆうことを聞かない。ネットで調べてみると、日本語版は販売中止。サーバーへのファイル転送に使うものなので、この種のものがなければ、ホームページのアップデートができない。ほかのサイトから同じようなものをとってきて試してみるがうまくいかない。これで3日もかかっている。今朝は決意して、初心に戻ることにした。どうなることやら。

 今日は節分。だれが言い出したのか知らないが、恵方巻きの寿司を食べる日とか。今年の恵方は「南南東」らしい。朝から海苔巻きの準備をする。

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ウィリー・コシティーレ)(アビオラ・イレレ)(ウォーレ・ショインカ)

(1992/10 Kyoto)      (1989/10  Osaka)  (2017/10 SOAS London)

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                                     もくじ                                     Mwenge No.44 はこちらから

*ヨルバのポピュラー音楽に見る文化の変容と伝統の再構築       塩田勝彦 

*西アフリカのフランス語公用語圏での児童書出版              村田はるせ 

       ―セネガルダカールでのインタヴューと観察―

*《翻訳》『あふれ出る思い』−識字から生まれたセネガル農村女性たちの詩集(14)                                                                                                     

                                                                                                           砂野幸稔 訳  

*The House That Doris Built--Gendered Space and Female Mentality

in Lessing's African Stories                                                             Li Chao(李超)

*社会主義時代のタンザニアにおける検閲

   ―E・ケジラハビの詩「鼠ども」(Vipanya)の分析をもとに     小野田風子

*「リヨンゴ王の叙事詩」訳稿                                                             宮本正興

*ザンジバルとの30年―チャアニ村滞在雑記―                                    竹村景子  

<書評> Mark Sanders, Learning Zulu: A Secret History of

               Language in South Africa;                                                 上林朋広 

<アフリカ文学動向>                                                                         楠瀬佳子

 

Mwenge No.43 はこちらから   

f:id:mwenge:20180131114536g:plain    アフリカ文学研究会発行 管理責任者 Keiko Kusunose

寒い日が続く

 空気がピリッとしていて、顔に当たる風は冷たい。どこかでは雪が降っているのだろうと感じさせる冷たい空気。それが何日も続いている。テレビの報道番組ではどれも東京の雪の日の大変さが映し出される。北国では日常の光景だが、車も普通に走っているし、雪道は凍らない対策がなされている。京都もそうだが、都会では雪が降らないことが前提で、何の対策もないので、このように大雪になると、大混乱と大騒ぎだ。大雪のために会社から早期帰宅を促された人たちが、駅に集まり、人も電車も立ち往生。こんなにも人がいるのかと思うほど、駅に人が集まり、どうにも動かない。

 一方でインフルエンザが流行し、マスクをしている人たちの姿も気になる。日本は冬には弱い国なんだと変に納得してしまった。じっと家に閉じこもっているしかない。テレビの番組は面白そうなのはないので、iPhone 8 用の袋を作る。韓国の刺繍店で購入したお気に入りの袋に下数センチを足して iPhone用にした。

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韓国の人たちは細かな刺繍を丁寧に仕上げている。素晴らしい作品に手を加えるのは申し訳ない気持ちになるが、引き出しにしまっておくよりは日常的に使いたいと思った。

1月24日は私の誕生日。Facebookに誕生日メッセージが多く届いた。とても嬉しかった。有難いことだと思った。夫からのプレゼントはレストランでごの馳走だった。