Mwenge Keikoのつれづれ日記

アフリカの人びとや文化の出会いを通して

区役所で

区役所に用事があって順番待ちをしていた。デスクで相談を受けているご老人が、突然声を荒げて「もう何もしてもらわんでもいい」と言いだした。区役所の方は、ただ保険証の住所変更が必要なので、保険証を持ってきてくださいといっている。そのご老人(男性)は、何かの手続きできていたのだが、保険証の提示を求められた。保険証を持っていないこと、そのことがどこにも書いていないと、ごね始めた。「もう何も申請しない」という。区役所の人は、今後介護保険で介護を受けたり、病院に行ったりすると必要になる書類だからと、一生懸命に説明する。病気になったら、100%自分でお金を払う必要がでてくると説明。余計にこのご老人は怒りが収まらない。きっと保健証を持ってこなかったことを、注意されたことで、気が動転したのだろう。

 「年寄りだから、バカにされた」と勘違いしたかもしれない。こういう場面によく出くわすが、やはり、病気になったら100%の高額を支払わないけないとか、介護保健の認定を受けるには、保険証が必要だとか、言われることで、感情的なズレがあったのだと思う。年をとり、「社会の恩恵を受けさせてやる」とまでは言わなくとも、それくらいの気持ちにさせられたのかもしれない。ご老人は、「わしは何もいらん。何の恩恵も受けん」といいだした。

 こんなやりとりを聞いていて、なんだか悲しくなった。役所の仕事はどうみても人にやさしくない。細かな規則がたくさんあり、それに何がなんでも原則であり、それ以外は認めない。もう少し、優しい気持ちがその人の立場に寄り添って、理解できるように説明して納得させてはくれないのだろうか。

8月27日 上賀茂神社で手作り市

 第4週目の日曜日は上賀茂神社で手作り市がある。しばらく手作り市から遠ざかっていたが、少しだけ覗いてみる。

 若い人たちや年配の人たちが、それぞれの手作りのものを販売している。主に布製品、木工品、手作りの装飾品、ネックレスや指輪、ブローチなど、洋服、袋、陶器、手作りのお惣菜やパン、お菓子、お茶やコーヒなどが境内の泉川沿いに並ぶ。見ているだけで楽しい。売り手のそれぞれが、いろいろと工夫して商品にして売っている。どの店もそれぞれの作品を自慢げに売っている。暖かさが伝わってくる。

 今日は、手作りの蜂蜜に魅せられた。テイカカズラの蜂蜜を購入した。中ぐらいの瓶に入った、300gの蜂蜜を2200円で購入した。カナダや南米、中国等から、海外から輸入した蜂蜜の値段はかなりお安いが、私は少々高くても、安心して口にすることができる、日本製の蜂蜜を購入するようにしている。手作り市では、このように作り手と使い手が直接対話して、最も安心して蜂蜜を食することができるので、嬉しい。

 最近は料理番組から得た知識で、大さじ一杯分の味噌と蜂蜜を同等の分量で混ぜ合わせて、茹でた野菜に混ぜて食べることがある。これがとても美味しいので、機会ある度に広めている。蜂蜜屋のご主人は、蜂蜜味噌をパンに塗って食べるのもいいかもしれないなあと言った。そうかもしれないと思った。明日試してみよう。

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水彩画教室と水泳

しばらくお休みをしていた水彩画教室に行く。今日は細い線で輪郭を描くように言われる。色塗りが難しくなるのだろうか。とにかく0.03ポイントのペンで描く。細いところや、樹木や木々の描き方がわからない。場所はドイツのワイマールだそうだ。

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こまかな観察が大事なのだろう。精神を集中して描く。

 この前描いたのは、サンフランシスコだった。

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 水彩画が終わったあと、プールで泳ぐ。ストレスがふっとぶ。今日も暑かったので、泳げてよかった。

 友人が股関節の手術をして近くの病院に入院しているので、お見舞いに行く。元気そうだが、手術のあとが痛むという。母も一緒だったが、人工骨頭の手術は簡単だが、あとの歩行訓練のリハビリが重要だ。日にち薬。

 今日の夕日はとくに美しかった。思わずベランダにでて、カメラのシャッターをきった。

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韓国の食べ物

 韓国では必ず焼肉を食べる。テーブルの上に設置されたコンロには炭が運ばれてきて、瓦斯の火でしたから燃やす。天井から吊るされたコンロの中心に煙を吸い取る煙突のようなものがある。これが優れもので、下の炭火を勢いよくおこす。その火力でうまくお肉が焼ける。係りの人が必ず付いて、お肉を焼いてくれる。そして大きなお肉の塊をハサミで小さく食べやすく切ってくれる。こういうのも楽しい。

 日本では小さく切ったお肉が出てきて、それをそれぞれが好きなように焼いて食べる。韓国のように大きな肉を一気に焼いて、小さく切ってから一斉に皆んなで食べるという習慣なのだろう。

 南アフリカでは大きなお肉の塊を何枚も焼くが、それらが全て焼き終わってから食べる。最初に焼いた肉はもう冷たくなっているが、全部が焼き終わってから、みんなで分け合いながら食べていく。

日本のように、焼きながら食べるのであれば、一人がどれだけ食べたか、わからないこともあるし、なかなかお肉が回ってこないこともある。それぞれのやり方は文化だといつも思う。

 サンギョップル(豚の三枚肉)をサンチュやエゴマの葉で食べた。カルビも美味しかった。

 ビビンバ、冷麺、キンパ、アワビのお粥、チャプチェ、水餃子のようなマンドゥ、タットリタンなどを食べた。お茶は五味茶をいただいた。少し甘かったが、ほっとするお茶だった。健康に良さそう。

 いろいろ食べたが、香辛料の効いた食べ物にはだんだん遠ざかっていく。年のせいだと思った。

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8月17日から19日まで韓国旅行

 8月17日、京都で娘と二人の孫と合流し、7時13分発、関空特急「はるか」で関空まで行く。アシアナ航空10時50分発、1時間40分ほどで、ソウル着。時差なしなので、まるで国内旅行とあまり変わりがない。韓国へはこれまで難度も行っているので、余計にそう感じるのかもしれない。

 最初に韓国に行ったのは、アメリカへ行くのに、ソウルで飛行機を乗り換え、アンカレッジを経由し、何時間もかかったことを覚えている。なぜそういう行き方をしたのか、はっきりとした記憶はないが、ほぼ30年前のことだった。韓国をよく知る友人の勧めで、韓国のホテルで一泊した。現在のように高層ビルがまだそれほど立ち並んでいない時代だった。日本が朝鮮半島を植民地支配し、韓国側に歴然とした反日感情が強くあったようにも思う。

 それから、韓国内の政治状況の変化、日本の変化のなかで日韓の交流が盛んになり、人と物の往来がある。私自身、すでに韓国には10回も足を運んだ。梨花女子大で開催された国際女性学会には大挙して日本からの多くの参加があり、研究交流があった。夕方から始まった公園のような広場で全体集会があり、当時の大統領の妻がこの会議を歓迎し、女性の活動を支持したスピーチがすばらしかったことをいまでも覚えている。日本では絶対に国際女性学会などはできないと思った。政府も誰も、女性に関わる研究も活動も支援しないからだ。

 イイサドンでは、キムチ・ミュージアムに入った。キムチと韓国伝統文化や生活様式との深い関わりに触れることができた。イイサドンの中にある国際刺繍店を覗くのが好きで、女性たちの手作りの刺繍作品やポシャギ(パッチワーク)をみる。すばらしい布の組み合わせや、色糸で刺繍した模様は、さまざまに想像を巡らせてくれる。

 女性たちのキムチ作りにしても、ポシャギ作りにしても、日常生活を豊かにする手段であり、伝統文化を継承する女たちの意思力だと思った。

 韓国の食べ物をできるだけ食べた。東天問のタッカンマリ通りと言われるところで、タッカンマリを食べた。4人なので、鶏を2羽丸ごとを大鍋に入れ、ネギ、トッポギ、ジャガイモなどをスープで炊き出す。なんとも言えない優しい味。大胆な料理でしかも栄養満点。大勢で食べるのにとても賑やかでいい。韓国のどんな料理を注文しても、必ずキムチとお漬物類が付いてくる。しかもお代わりをお願いしてもいい。

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敗戦の日 NHKスペシャル 「戦慄の記憶 インパール」

 8月のこの時期になると戦争時のドキュメンタリーが放映される。今日はNHKスペシャル「戦慄の記憶 インパール」を観た。12日に放映された「本土空襲 全記録」に続くもの。インパール作戦を指揮したとされる陸軍中将牟田口廉也が残した資料をもとにして構成されたもので、当時の生々しい状況が明らかになった。前回にも続き、新たな資料が出てきて、戦争の全貌を明らかにしようとするものだ。72年も経つ今頃になぜ?という思いはあるが、「インパール作戦」に具体的に関わった牟田口氏の孫の思いに負うところが大きい。次々と兵士として駆り出された人びとが、飢えと病気で次々と倒れていき、その屍を超えて生き残った人たちが見た悲惨な状況は固く口を閉ざされてきた。だが、高齢になり、当時書き記した資料が出てきて、重い口を開く人もいた。もう二度と戦争をしてはいけないという大きな教訓を残してくれた。戦争は人殺しの場であり、国家の名において若い命を無駄死にさせるものだ。

 8月だけが戦争について考える時間であってはならないと思った。

72年前のことではなく、今現実に北朝鮮がアメリカのグアムに向けて弾道ミサイルを発射すると威嚇している。日本の中国、四国の上空を通過するとのことで、PAC3 が準備され、ミサイルと打ち落すといわれている。もしこんなことが起これば、戦争になる。安倍政権がこの間法整備をして戦争への道を開いてきたことを正当化することになる。

 NHKスペシャルの番組は単なる過去の出来事ではなく、人類にとっての将来への警告でなければ、何の意味もない。

 

 

8月14日 母の初盆お参り

 8月14日、妹と娘との3人で母の初盆のお参りに行った。母が亡くなってちょうど5ヶ月が経つ。月日の経つのは早いものだと思う。4月末の49日の日に母が住んでいたマンションに行ったきり、3ヶ月半はどうしても母の家に行く気になれなかった。いろいろと兄の家ともめているのが理由だが、それでも母の遺品を片づけなければならない。少し片づけ始めた。引き出しの中から出てくる、写真や手紙やハガキ類を見ていると、母の暮らしが蘇る。一緒に旅行に行った時の様子や様々な場面で交わした言葉などが聞こえてくるようだ。母は娘たちや孫が送った写真や手紙類をきちっと取っておいて、整理してあった。涙が出そうだった。

 何十年も暮らした生活がまるまるそこにあり、主だけがいない。どこかから、「それは捨てないで」と聞こえてきそうだった。

 以前に友人から、シェルターに身を寄せている人たちに必要なものがたくさんあるので、生活用品や洋服を支援できないかという話をしていたことがあった。母が使っていたものを何らかの形で利用していただけないかと思った。早速メールをして、連絡先を聞いた。連絡をとってみようと思う。

 8月15日、朝から小雨が降る曇り空だった。少し涼しいので、しのぎやすい。朝から何度か洗濯をする。冷蔵庫の中の野菜たちを整理し、ピックルズを2種類作る。一つは、白菜とキュウリを古典的な塩漬けにしたピックルズ。もう一つは、サイコロ型に切った野菜を便利酢でピックルズにした。きゅうり、人参、セロリー、玉ねぎ、シシトウ、キャベツなどで作った。

 南京の煮物。こんにゃくと生姜を甘辛い味で煮物にした。レンコンの甘酢づけ。昔の人たちの知恵を借りて、箸休めのおかずを作る。

 昼食にカレーそうめんを作った。残り物の野菜スープを冷蔵庫から取り出し、冷凍庫に入っていた魚介類と、カレー粉とスパイスを加えてカレーを作った。そうめんを湯がいて、その上にカレーをかけた。初めての試みだが、とても喉越しが良く美味しくいただけた。そうめんを極細のスパゲティと考えればこんな食べ方もOKかも。

トマトとカイワレをトッピングに加え、トーストしたパンを添えた。ブルーベリーソースと一緒に。

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